【読書記録】『世界一ラクな「がん治療」』近藤誠/萬田緑平 対談

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本(病気・健康)

購入日:2020/11/17

過去を振り返り、今後に生かしていくために、読んできた本を読み返しています。

今回は、乳がんを疑い調べ始めたころに、タイトルに興味を持ち購入した本です。

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「世界一ラクながん治療」というのは、「がん放置療法」ということのようです。

がんには、治療しても治らない「本物のがん」と、放置しても転移しない「がんもどき」があるという考えで、自身も検査・検診を受けていないとか。

「がんは本来、亡くなる直前まで、歩いたり話したりできる病気。むやみに臓器を切り取ったり、抗がん剤を打ったりするから、やせ細って苦しみぬいて死んでいく」と近藤さんは言います。

がんで亡くなった各界の著名人たちを例に挙げて、手術や抗がん剤治療をしたことで命を縮めたのだとも。

そんなことを言われたら、手術したり、抗がん剤治療をするのは怖くなるし、放置して済むのならそのほうがいいと思ってしまいます。

でも、あとで調べてみると、この考えは賛否両論あり、この考えを鵜呑みにするのは危険なのかもしれないとも思いました。乳がんは、放っておくとしこりが大きくなって皮膚に出てきて出血したり、悪臭を放ったりするなどと聞きますし。

在宅緩和ケア医の萬田さんは、早期発見・早期治療で「治った」とされる がんはおとなしいから、放っておいても命にかかわらないのでは。そして「治療したのに再発したがん」は治療に刺激されて、かえって進行がはやまるのでは、という考え。

両氏とも医者になったときは手術も抗がん剤も信じていたけど、「患者さんの命を縮めてしまった」と思うことが多くて、「がんの9割は放置したほうが穏やかに長生きできる」という結論に達したそう。

放置して、腹水が貯まってきたら取り除く、しこりが大きくなってきたら切除するなど、でてきた症状を処置して、痛みも緩和するようにしながら、がんとともに生きていくという感じですかね。

この本を読んだころは、どうしたらいいのかわからず、このまま様子を見てみようと思っていました。様子を見ていたら、腋の下に違和感を覚え、パニックになり病院に駆け込んだのですが。

私としては、このあといろいろ本を読んでみて、ある程度進んでしまった がんは西洋医学で治療し、再発・転移しないように自然治癒力を高めるような生き方をしていくのがいいのではないかと思いました。

ほかの医師がほかの本に書いていましたが、ある程度高齢の方には、このがん放置療法はいいのかも。

それに初期の初期だったら、生活を改めればよくなっていくのではないかとも思ったりします。

体は一つしかありませんから、これをやってみてダメならこちらでということがむずかしい。

西洋医学で治療しても再発してまた苦しむことになるかもしれないし、がん放置療法を選んだらひどくなって取り返しがつかなくなるかもしれないし、悩ましいです。

とにかく私は、医師のいうことだけをそのまま受け入れるということはしたくなかったので、自分なりに考えました。

私は右胸にしこりができて、腋や鎖骨にも違和感があり、全摘出手術、腋窩(えきか)リンパ節郭清(かくせい)という腋の下のリンパ節を切除すること、抗がん剤治療、放射線治療を勧められました。

実際は、全摘出手術、術前術後抗がん剤治療はしましたが、放射線治療とリンパ節切除は、リンパ浮腫になりたくないからと言ってしませんでした。

それが正しかったのかは今でもわかりません。

でも、自分でそれがいいと思って、主治医との話し合いで嫌な思いをしながらも、貫けたことには満足しています。最終的にそれを受け入れ、その後も診察してくれる主治医に感謝もしています。

医師にもいろいろな考えを持った方がいます。

この本の両氏のように、検診にも行かなくていいという医師もいれば、私の主治医のように西洋医学以外の考えは受け付けない医師もいるし、西洋医学に限界を感じ、東洋医学の考えを取り入れ、自然治癒力を上げるような方法で治療を施す医師もいることをいろいろ本を読むことで知りました。

病気になると、それまでの人生になかったことが次から次へとやってきて、戸惑います。

戸惑いながらも、後悔しないように自分で考えて生きていくことが大切なのかなと思います。

ではまた。

この巻末にはシミュレーションのような話が書かれてあり、近藤さんは「74歳で肝臓がんに死す」となっていましたが、実際は2022年8月に73歳で虚血性心不全で亡くなったとニュースで知りました。

いつもありがとうございます。
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