購入日:2020/10/18
前に読んだ本を読み返しています。
この本は、自分が乳がんかもしれないと思いつつも、病院へは行けずにいたころに
読んだものです。
ただ機械的に治療をするのではなく、ボディとマインドとスピリットに
働きかけて「人間まるごとの医療」(ホリスティック医療)をおこなうことが
必要だという帯津先生。
初めて知ったのは何十年も前で、NHKで気功を教えていました。
自然治癒力という言葉を知ったのも帯津先生からだったような。
それからは、帯津先生の記事がYahoo!News に載っているのを見かけると、
その記事を読んでいました。
帯津先生の記事や本を読むと、医師としておごり高ぶるところがなく、謙虚で
優しさを感じます。
それはこの本の冒頭からもわかります。
がんという「試合」に臨む、緊張している「選手」に寄り添い、
どのような方策がベストなのかアドバイスをするコーチ役を果たしたいと。
勝ちたいと思ったら、決まりきった打法に頼るだけではなくあらゆる方策に
心を開くことが大切だと書いています。
未知のことだから科学的でないというのは傲慢な態度だとも。
私の主治医に東洋医学のことを話したときは、高笑いしてバカにされましたよ。
東洋医学のことは勉強したことがないのに。(聞いたら、そう言っていました)
同じお医者さんでもこんなに違う・・。
いろいろあっても治療してくれて感謝はしていますが。
「わからないことに謙虚に、わからないことがあるゆえに希望を。
これこそ、がんに限らず、すべての病気に対して『あきらめない』姿勢です」
この本で一番いいたいのは、こういうことのようです。
私が乳がんかもしれないと思って病院を探すことになったとき、
西洋医学だけではなく、いろんな角度から治療をしている帯津先生の病院で
診てもらいたかったけど、埼玉じゃ遠くて通えない…。
結局、自転車で通える市内の総合病院に決めたのでした。
この本は、患者さんの質問に帯津先生が答える構成になっています。
がんと宣告されて気の持ちようを教えてほしい、がんになりやすい体質は
あるのか、がんはなぜ怖い病気なのか、がんにはやはり手術が有効なのか
というような質問です。
気功や食事療法などについても書かれています。
再発を不安に思っている人に対しては、
「もし再発しても、そのときはそのときで打つ手はあるから
毎日をのびのびと過ごしたほうがいい」と。
この本が発行されたのは2002年なので情報としては古いことが
書かれているかもしれませんが、心が軽くなる本でした。
ではまた。